攻撃力を精密に測る

ロードスでは、攻撃力は内部的には小数点以下までの数値を持っている。けれど、詳細情報では小数点以下が切り捨てられたものが表示される。このため、被ダメ実験などでダメの計算式を推測するときに誤差が積み重なってしまい、うまく推測できない。そこで、攻撃力をできるだけ精密に測定してみる。

手法

モンクに訓練用の槌矛を持たせたとき、詳細表示では攻撃力87と出る。これは、攻撃力が丁度87なのではなく、切り捨てられた値が87ということ。つまり、攻撃力をSとすれば、87 <= S < 88ということが分かるに過ぎない。このSをできるだけ精度良く見積もってみたい。ここで、衰弱を付けて、物理攻撃15%の肩装備を付けると、攻撃力は35と表示される。つまり 35<=S*(1-0.75+0.15)<36とわかり、これから、35/0.4<=S<36/0.4とわかる。

35/0.4=87.5であることから、最初の不等式と合わせて87.5<=S<88と分かる。

つまり、バフ、デバフを付けた状態での攻撃力の表示を見ることで、真の攻撃力Sの取り得る値を絞ることができる。この考え方で、バフ、デバフの付け方を様々に変えて、攻撃力を確かめてみた。

結果

肩(15%)のみを付けたとき、攻撃力は100と表示されたので

100<=S*1.15<101 とくに S<101/1.15 となる。

一方、衰弱(-75%)、肩(15%)、レイズモラル(20%)、バトソン(30%)で、合わせて-10%になる。このとき、攻撃力は79と表示されたので

79<=S*0.9<80 とくに 79/0.9<=S となる。

これを合わせて

79/0.9 <=S <101/1.15

と言える。小数で表すと

87.777… <= S < 87.826…

つまり、 Sはほぼ87.8であり、誤差は0.03未満と言える。

今までは丸め誤差により、有効数字が2桁しかなかったけれど、今回の測定により有効数字は3桁になった。今後、被ダメ実験をするときに役立ちそう。