基礎攻撃力と表示上の攻撃力

昨日の日記で、スキル攻撃力は

(スキル攻撃力) = a * ( (攻撃力) + c * (スキル攻撃力上昇) ) + b

という式で決まると書いた。また、cは1.138 < c < 1.180と見積もった。この式を単独で見ると、cは唐突で不自然に見える。けれど、攻撃力についてもう少し調査をしてみると、このcがそんなに不思議ではないと思えてくる。というのも、ロードスでは他の場所でも、同じような倍率がかかるので。

説明と実際の効果

例えば、森の怒りが発動したとき、実際には説明より多く攻撃力が上がる。また、まれに攻撃力3の指輪をつけると攻撃力が4あがったりする。ロードスでは、こんな風に、説明より余計に攻撃力が上がることがある。スキル攻撃力の式に掛かる c もこのようなものの一種だと思える。
そこで今日は、このへんのからくりを調べてみる。

調査

64モンクで攻撃力アップOPやバフ、パぺを全て外し、武器も外す。
このとき、攻撃力を上げる要因はGP(+40)、冒険の軌跡(+5)、称号(+26)の3種類しかなく、合計で 71 になる。ところが、詳細情報では、実際には攻撃力が82と表示される。この状態から指輪を使って、攻撃力を上げていき、表示上の攻撃力と比べてみたい。
攻撃力+1, +1.5, +2, +2.5, +3, +5 の指輪を組み合わせることで、攻撃力を0.5ずつ増やすことができる。そこで、攻撃力を0.5ずつ増やしながら、表示される攻撃力を記録してみる。

結果

結果はこんな感じ

攻撃力+?の合計値 実際に表示される攻撃力
71 82
72 83
72.5 84
73 84
73.5 85
74 85
74.5 86
75 87
75.5 87
76 88
76.5 88
77 89
77.5 90
78 90
78.5 91
79 91
79.5 92
80 92
80.5 93
81 94
81.5 94
82 95

分析

上の結果をみると、攻撃力+?の合計値に一定値を掛けた値が、実際に表示される攻撃力になっているように思える。そこで、その一定値を C とし、Cの取り得る範囲を考えてみる。実際に計算すると

1.16129 < C < 1.16216

となる。これと昨日の結果の

1.138 < c < 1.180

を比較してみると、Cの範囲はcの範囲に入っている。これは、もしや C=c なのではないかと思えてくる。

実は、昨日の c の範囲を出すには、かなり面倒な計算手順を踏まないといけなかった。しかも、計算が複雑であるがゆえに誤差も蓄積してしまい、高い精度が得られない。一方、今日の計算はとても簡単で、得られる精度も高い。そうなると、一旦 c よりも C の調査を先に行い。この値についてよく分かってからスキル攻撃力の調査に戻るほうが良い戦略に思える。

今後の調査

これから、GPや称号などの攻撃力+?の合計値を「基礎攻撃力」と呼ぶことにする。表示上の攻撃力は、基礎攻撃力の一定値倍のようなので、その比を「基礎倍率」と呼ぶことにする。いろいろ試してみると、基礎倍率は筋力の数に依存するように思える。そこで、筋力と基礎倍率の関係について今後調べてみる。