被ダメ実験の分析
「敵 → プレイヤ」のダメ値計算は「プレイヤ → 敵」のダメ値計算を攻守交換するだけ
という仮説をたて、今までの実験結果をきちんと説明できるか検証してみる。
25オラクル
25オラクルでの実験結果を分析してみる。
被ダメ値の分布を調べてみるとこんな感じ
被ダメ | 回数 |
---|---|
57 | 9回 |
58 | 8回 |
59 | 8回 |
60 | 11回 |
61 | 6回 |
62 | 7回 |
63 | 7回 |
64 | 3回 |
65 | 7回 |
66 | 8回 |
67 | 5回 |
68 | 13回 |
69 | 8回 |
この結果から、被ダメは 57 - 69 と言ってよさそう。試行回数が少ないと、「本当は出現するはずなのに、たまたま出なかっただけ」という状況はありうる。けれど、今回の下限値 57は9回も出ているのに56以下は1回も出ていない。これを「たまたま」というのは無理がありそう。なので、被ダメの下限値は57と言ってよさそうだし、上限値の69についても同様。
また、クリダメについて見てみると
被ダメ | 回数 |
---|---|
114 | 3回 |
116 | 2回 |
120 | 5回 |
122 | 5回 |
124 | 3回 |
126 | 1回 |
128 | 3回 |
130 | 4回 |
132 | 2回 |
134 | 1回 |
136 | 1回 |
138 | 2回 |
となる。なので、
クリダメは、非クリダメの2倍
と言って良さそう。
攻守交換仮説
攻守交換仮説のもとに考えれば、防御力0、ダメ減0のときに受けたダメは、そのまま敵の攻撃力という事になる。なので
国境の傭兵の攻撃力は、 57 ~ 69
と言えることになる。また、クリダメが2倍だったことから
国境傭兵のクリダメ増は 50%
と言える。このデータで、他の実験結果が説明できるか検証してみる。
検証1
83モンク
ダメ減(人間系): 12%
ダメ減(物理): 13.8%
物理防御力: 907
の場合の理論値と実測値を比較してみる。
まず、理論値を考えてみる。傭兵はLv40なので、ダメ1防御力は
30*40+700=1900
となる。したがって、攻撃力 a でのダメ値は
(1-907/1900)/(1+907/1900/5) * a * (1-0.12-0.138)
という式で表される。 aが 57~69とすると、理論上のダメ値は
20.17 ~ 24.42
という範囲。切り捨てをして、20 ~ 24と考えると実験結果と一致している。
物理防御226の場合も同様に考えると
(1-226/1900)/(1+226/1900/5) * a * (1-0.12-0.138)
となって、理論値は
36.39 ~ 44.05
端数を切り捨てると、実験結果と一致している。
検証2
40スカ
ダメ減: 0%
の方も考えてみる。
40スカは「器用」の効果で「物理防御力(武器)」という項目がある。
この項目の説明には「物理攻撃を武器で防御した際、ダメージを減少する」とある。
「武器で防御」というのが何なのかは分からないけれど、この効果があるかどうかも含めて検証してみる。
まず「物理防御(武器)」の影響がないとして、被ダメ値の理論値を計算してみる。
物理防御力 196 では
(1-196/1900)/(1+196/1900/5)*a となって、
50.08 ~ 60.63
となる。これで実験結果と一致してしまった。「物理防御力(武器)」がどういう状況で活きてくるのか分からないけれど、普通に殴られるだけなら無関係と言えそう。
また、クリダメは、理論値では
100, 101, 103, 105, 107, 108, 110, 112, 114, 115, 117, 119, 121
となるはず。逆に言えば、 「102, 104, 106, 109, 111, 113, 116, 118, 120」は出現しないはず。そして、これも実験結果とマッチしている。出現しない値まできっちり理論値通りなので、攻守交換仮説の信憑性がかなり高まったと言えそう。
40スカで防御力30の時も検証してみる。
(1-30/1900)/(1+30/1900/5)*a
となって、理論値は
55.92 ~ 67.69
で、実験通り。クリダメは
111, 113, 115, 117, 119 121, 123, 125, 127, 129, 131, 133, 135
となるはず。これも実験結果と一致している。
結論
国境の傭兵については、攻守交換仮説は実証されたと言ってほぼ間違いない。
そして、恐らく他の敵に付いても攻守交換仮説は正しいと言ってよさそう。