クリ率実験の方法について考えてみる

かかし相手のクリ率実験は終わったので、今度は本当の敵相手にクリ率の実験をしてみる。単純に敵のクリ耐性が引き算されるだけだと思うけれど、念のためこれを確かめてみたい。

今度の実験では、精度をもっと高くしたいと思っているのだけれど、その為には叩く回数を増やすしかない。ただ、今までの実験方法のままだと手間がかかって、回数を増やすのは大変。というのも、かかしの実験では60回ずつ叩いた。そして、それを毎回数えていた。しかも、数え間違いがあると、せっかくの実験結果を捨てなければいけなくなる。もっと手間を省けないか、特に回数を数えなくてもよいようにできないか、と考えてみる。

手間を減らす

一つ着目すべき点は、何か所かの敵はスタミナ回復能力を持っているというところ。
ある程度、スタミナ回復力のある敵だと、一人で叩いている限り全くグロさせることができない。これは、狩りの時は嫌だけれど、クリ実験をするには逆に好都合。というのも、訓練用の武器を使えば、クリ時と非クリ時の2通りのダメ値しかなくなるから。この性質をうまく利用することで、実験の手間を減らすことができる。それはこんな感じ:

新しい実験法

はじめに、クリダメと非クリダメを確認しておく。例えば、317と128とする。
そして、特に回数を数えずに適当に叩いて総与ダメを確認する。例えば、26950とする。

このとき、クリの回数をx、非クリの回数をyとすると

318*x + 128 * y= 26950

という関係式が成り立つ。この方程式は未知変数が2個あるので一見解けないように見える。けれど、今xとyは0以上の整数であるという条件があるので、これは「ベズーの等式」と呼ばれていて、解き方が確立されている。

ベズーの等式 - Wikipedia

この解放を使うと、xとyが求められてx=62, y=57と分かる。62+57=119なので、119回中62回がクリだったと分かる。 いままでの実験手法との大きな違いは、119回という回数は数えたのではなく、計算から求まったという点。数える手間がないので、実験がずっと楽。要するに、ただ通常放置して、暫くしたらダメージメータの値を読み取ればよい。

実験

実は、上で例として挙げた 318, 128, 26950という値は、カーラ危険のサテュ相手に実際に試してみた結果。
98プリでクリ率を167.9%として実験した。折角なので、もう何回かやってみた。その結果がこちら。

31900, 36423, 33747, 14551

これは、何回か叩いたのちにダメージメータの値を記録したもの。何回叩いたか数えてはいない。けれどもベズーの計算法を使うと

31900 → クリ 76回、非クリ61回
36423 → クリ 83回、非クリ79回
33747 → クリ 79回、非クリ68回
14551 → クリ 35回、非クリ27回

と分かってしまう。今日はアイディアだけ。もう少し詳しい話はまた後日。