ベズーの方法の改良

ベズーの方法の利点と欠点

これまで、チェイン率の調査ではベズーの方法を使ってきた。これは

ax+by=c

という形の方程式を解くもので、これによってダメージメータの全ダメージから
通常攻撃の回数とチェイン発動の回数が計算できる。

原理は難しいけれど、この方法が使えるようになると、実験が凄く楽になる。
通常攻撃の回数とかを数える必要がなくなるので。

けれど、そんなベズーの方法には一つ大きな欠点があって、それは

「与ダメの値が2種類ならいいけど、3種類以上になると使えない」

というもの。方程式で言えば

ax+by+cz=d

という形になると解けなくなる(らしい)。

やりたいけど出来ない事

ロードスの実験で言えば、例えば2種類のチェインの発動回数を調べたいと思っても、この制約に阻まれてしまう。

通常攻撃の与ダメ: 113
ジャッジメント与ダメ: 179
セイントスマッシュ与ダメ: 263

となっていたとすると

113*x+179*y+263*2*z=(全与ダメ)

という方程式になる。263の後ろに*2が付いてるのは、セイントスマッシュが2回攻撃するから。これが解けるなら、全与ダメからそれぞれの回数が算出できるけれど、この方程式は解けないらしい。残念。

改良案

となると2種類のチェインの発動回数を調べるにはどうしたらいいんだろう。一つには、ベズーに頼らずに、全部自分で数える手があるけれど、それは矢張り余りに手間がかかる。

では、以前より手間が増えるにしても、全部自分で数えるよりはマシな方法ってどんなのがあるだろう?

それには、チェインの全回数を数えるという手がありそう。

ロードスでは、画面の右側にチェインカウンターがあるので、それを使うとチェインの回数が分かる。例えば、チェインの回数が18回だったとすると

y+z=18

という事が分かるので、さっきの方程式が

113*x+179*(18-z)+263*2*z=(全与ダメ)

となる。これを式変形すると

113*x+347*z=(全与ダメ)-179*18

という形にすることができてベズーの方法が使える!

机上の空論!?

と思って、早速試してみたのだけれど、実験を始めてみるとこの方法は上手くいかないという事が判明した。では、なにがまずかったのかという話はまた後日。