クリ率実験1

キャラの詳細情報にはクリ率の項目があるけれど、実際のクリ発生率はこれよりもっと低い。よく聞くのは、

(自分のクリ率) - (敵のクリ耐性)

が、実際のクリ発生率になるという話。ただし、この値が0以下の時はクリは発生せず、また発生率には上限があるようで、上限は80%ぐらいらしい。

この話が本当なのか検証してみたい。

検証方法を考える

確率を扱うので、10回や20回程度叩いた結果を検証してみても信憑性が低すぎる。
1000回ぐらいは叩いてみたい。

けれど、実際に1000回叩いてクリの回数を数えるとなると、とても疲れるだろうし数え間違いも起きそう。

では、概算でもいいので1000回中何回クリが出たかを簡単に調べる方法はないのか。例えば、こんな方法が浮かぶ。

素朴なアイディア

チェインスキルを外し、訓練用の武器を付け通常放置でかかしを一定回数叩く。

訓練用の武器なので、「全てクリだった場合の総与ダメ」と「全て非クリだった場合の総与ダメ」は計算で分かる。この値をAとBとする。また、実際の総与ダメはダメージメータから分かる。これをDとする。このとき、クリ発生率をpとすると

A*p+B*(1-p)=D

という関係式が成り立つはずなので、この方程式を解いて

p=(D-B)/(A-B)

とすれば、クリ発生率が見積もれる。

この方法だと、クリの発生回数を数える必要がなくなるので、検証が大幅に楽になる。

ただし、よく考えると、この素朴なアイディアにはまだ少し欠陥がある。これを修正しつつ実際の実験方法を考えていく。

グロ中ダメと回数のカウント

1つ大きな問題は、かかしのグロ中にダメ値が大きくなってしまう点。これをどう処理したらよいか。グロダメ増を0%にするという手も考えられるけれど、グロダメ増はGPで振ってしまっているので、今更0%にできない。

もう一つ案外問題なのは、例えば1000回叩いて総ダメを見ようと思ったとしても、叩いているのを1,2,3,..と数えていくのは、かなり面倒な作業な上に、数え間違いが起きそうという点。

この2つの問題点を解消するために「グロ回数を数える」という手法を考えてみる。
スタミナの実験により、かかしがグロになるまでの回数は分かっている。
そして、かかしがグロから復帰するまでの時間は5秒間なので、この間に叩かれる回数も一定のはず。

通常状態で叩く→グロ→グロ状態で叩く→復帰

というのを1セットとして、例えば「10セット実験する」としてみる。
こうすると、回数を数えるのがずっと楽になる上に、その間の通常与ダメとグロ与ダメの回数も分かる。

モンクさんの場合

例えば、うちのモンクさんで考えてみると

スタミナ攻撃力については、デフォの+2と信頼の+1で (2+1)*1.3=3.9
ここにGP振りの30%がついて3.9*1.3=5.07となる。

280/5.07=55.22 = 56 (端数切り上げ)

となって、グロまでに叩く回数は56回。そして、グロ中の5秒間で叩く回数は10回だった。

56+10=66が1セット中に叩く回数で、所要時間は30秒ほど。これを16セットやったとすると66*16=1056で、所要時間は8分ほど。

つまり、実験としては「8分ほど通常放置して、ダメージメータを読む」という感じ。

最初に想定した「1000回叩いて、その間のクリ発生数を数える」という作業に比べればずっと現実的。 よし、この実験やろう!
…と思ったけれど、長くなったので続きはまた後日。